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スタッフコラムStaff Column

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  1. 2024/09/20スタッフコラム

    〇まPの裏庭  引き続き、学生時代。スゴい教授陣だったんだね・・・

    前回、友達が学生時代を懐かしんだ葉書をくれたことを書いた。葉書が届いた1カ月ほど前には卒業した大学から「広報誌」が、校友会からは「案内」が届いた。その「案内」のA3封筒には「全国卒業生の集い 秋田大会」とある。中を開けると10月下旬に3日かけてイベントを開催するから来い、との誘い。殆ど興味を惹かない企画だったが、僕が在学した前後強かった野球部のOBで広島カープで活躍し、後にスワローズに移籍した往年の名選手が来る、との記事。僕と同世代なので知らない方も多いと思う。「小早川毅彦」だ。公演の特別ゲストだそう。

    で、本題。送られてきたもう1つの「広報誌」に載ってた「ミュージアム特別展示」の記事。僕は文学部日本文学科で学んだ。(っていうか、前回も書いたけど学校に行くのは麻雀のメンツ集め。講義の出席数が成績に関わる場合はマジメに出席してたケド)フクシマ君の言う「社会に出るまでの4年間の隠居生活」を全うしてた。あ、戻るね。その広報誌にあった記事は「日本文学科開設100年」だと。それを記念した展示の一部を紹介してた。その中で「学科を築き支えた人々」という文言が目に留まった。以下、抜粋~~戦後の日本文学科を主導し、けん引してきた 小田切秀雄 益田勝美 廣末保 杉本圭三郎 の活動や業績を写真や著作と共に紹介する~~ 6人の教授の名前が掲げられていたのだが、上記4人は僕が在籍していた当時、確かにいた。(他の2人は聞いたこともないのでここには名前を揚げない)廣末以外の教授には直接講義を受けた記憶がある(顔も覚えてる)。フクシマ君は確か「廣末ゼミ」で江戸期の文学(近松とか西鶴とか)を卒論とした筈だしホリガネ先生は小田切ゼミで、夏休みには小田切先生の自宅の留守番なぞをやったり「書生か?」と時代がかったバイトもしたことを得意そうに話してたっけ・・・小田切は講義の中で「太宰治」と「特高」に捕まり拘置、リンチされた経験を話していた。近現代文学の著名な評論家だ。益田からは説話文学を、杉本からは中世文学を習った、と記憶しているが・・・

    僕らが教わった時期、彼らは一体何歳くらいだったのか気になったので調べてみた。1980年頃、小田切60代前半、益田50代半ば、杉本50代前半。みんなジジイだと思っていた。(特に益田は髪が薄く…)驚いた。僕らは彼らの年齢を越してしまっていたのだ。鏡を覗くと確かにジジイがいた。教授たちは講義に自分の著作を教科書にする。小田切の「文学概論」は立派な作りの本だった。実家の僕の部屋の本棚に置いていたのだが、既に実家はない。つまり僕の「概論」はこの世に存しない。。。こんなスゲぇ教授陣から講義を受けてたんだ、なんてもったいないことをしてたんだ、と深い反省。と同時に、時の流れの速さを強く感じた。