速い。正に「光陰矢の如し」だ。新しい年度。入職してから何度目の「新年度」だろ。軽ぅく40回は超えてる。そんだけ長くいるので「年齢」からくる役割のため「職員リーダー研修」でお話をさせていただく機会がある。大体2年に1度のペースで行っている。前任の方からの助言「本を読め!仕事に役立つものもだ!」。その教えを守って自分なりに「これは役立つんじゃね?」を購入し読んだ本を職場の本棚に保管している。で、研修のための資料作りに役立てている(つもりだ)。本棚に並ぶもののタイトルに「リーダー」と明記されている冊数を数えたら7冊あった。「リーダーの条件」「リーダーの英断」「リーダー論」「ついてゆきたいと思われるリーダーになる51の考え方」など。その他、稲盛和夫さんなど経済界を代表するリーダーの著書も。
何故こんな書き出しか、というと…3月下旬のサキガケ新聞の「北斗星」欄に載ってたことが今回のテーマだから。こんな書き出しだ。 「世の中で求められるリーダー像はさまざまだが、決断力の有無はポイントの一つだろう。その点で注目される指導者にサッカーの日本代表チームを指揮する森保一監督が挙げられる。~~」そして、前回のワールドカップでの巧みな選手起用について書いている。「機を見た素早い決断でドイツやスペインを破っての16強という成績をもたらした」と。。。「森保一の決める技法」の著者である二宮清純氏はその書の中で「攻撃・守備のコーチやスタッフに担当部門を任せつつ最終責任を負う、という「決める係」が自分だ」と述べたと書く。森保監督はコーチ、スタッフ、選手とよく話し合い、信頼関係を大切にしながら戦うというスタイルだ。それがJリーグで広島を3度の優勝に導いたのだろう、と北斗星は書く。
ふ~ん…なんか、穏やかで優しい雰囲気の監督との印象があった。先日のワールドカップ最終予選の開会セレモニーで国歌に涙する彼から「決断力」は微塵も感じ取れなかったよね…
その記事の2日後。社会面に載っていたのが、まるで上記の記事の続編のよう。見事にバーレーンを下して日本史上最速でのワールドカップ出場を決めた翌日の朝刊。見出しに「森保監督 気配り細やか」。サブ見出しは「ベンチ外選手に寄り添う」。。。一流どころのアスリートはみんな個性的かつ自信満々。自分こそがNo1なのだ。常にゲームに出られると思っている。そんな彼らが出場させない場合、しっかりと理由を説明をして回る。それがチームをまとめたという。選手たちは「監督のために勝ちたい」と言う。。。多くのリーダーが憧れる完成されたチームの形だと思う。「チームのため、リーダーのために力を尽くそう」というスタッフが1人でも多くいてくれるのは、やっぱり「リーダー」が信頼される人格だから、だ。「忘己利他」(もうこりた、と読みます)がなきゃ、誰も一緒に歩んでくんないよね~ 「決断」にはそのための情報収集と分析力が必要だ。コミュニケーション能力と学ぼうとする思いと知識が不可欠だよね・・・
森保ジャパンは日本史上最強だと言われる。三苫や久保などスゴい選手もいるが、チームの纏まりと指揮官のレベルの高さがそう言わせるんだろうね・・・