未曽有、という言葉にあまり「威力」?を感じなくなっていた。「〇年に1度の」「〇〇年に1度の」そして「100年に1度の」の表現まで出てくる昨今の異常?(ほぼ毎年どこかで起こっているから「異常」という表現は最早適切ではないのかもしれないが)気象。「100年に1度、って言ってた。スゴいね」と配偶者は少し興奮気味にテレビの報道内容を教えてくれた。「随分と大袈裟なんだね。確かに危機感を持たせなきゃ、何かあった時に報道機関が批判されるからね~」と呑気な僕。15日の朝のこと。。。で、テレビを観た。?ん??秋田が?危機感ゼロの平和ボケの僕はこの時期の豪雨は九州周辺で、秋田は冬期の豪雪被害くらいだろ、と高をくくっていた。
7月14日の午後から降り出した雨は秋田県を集中的に襲い甚大な被害を及ぼした。幸いにも潟上市にある杉山病院をはじめ秋田市や井川町で運営する各施設に大きな影響はなかったが、五城目町や男鹿市、秋田市から通う職員のお宅の被害状況は完全には把握できていないし、今日現在まだ何が起こるかわからないのが実情だ。
15日の報道を受け、秋田市広面に住む姉にLINEした。ウチは大丈夫だけど怖い、との返事。昨日あったロータリークラブの集会で「避難指示」地区に住む方は「ウチはなんともなかった。神仏に感謝です」と言っていた。総務課長のタナカさんは車高の高いクルマに乗っているが実家へ安否確認、状況把握に向かい「道路が冠水した」との有線放送を聞いて自宅に戻ったが、途中タイヤの上部に掛かるほどの水位の中を走行。「クルマが水に浮いている感覚」を覚えた、と言う。経験したくはない「浮揚感」だ。
秋田駅東口の水没状況や僕らが大好きな川反に沿って流れる旭川の水量がテレビに映る。太平川の氾濫?なにそれ。広面地区に川なんてあったっけ? 旭川?空手の寒げいこで小学生だって川に入っているじゃん。見下ろす旭川の水って橋まで10m以上あるよね? 秋田県の大中心地の惨状。水に沈むなんて想像したことがなかった。明徳小学校(当時は、ミルハスの向い、市立図建つ場所にあった)に通っていた僕は駅前に「金座街、銀座街」があった頃から「エキマエ」を知っている。こんなの初めて。
秋田市東通に住む女優ケイ(ホントは医師です)のお宅も床下浸水の被害に遭った。車庫に入れてたクルマもダメになったと…確かまだ1年と少ししか乗ってないはず。クルマのディーラーも水害。で、僕の親しいトヨタのムライさんに連絡。彼のお宅は横森だったはず…ウチも床下です、と…切ない。 配偶者が「家が水に浸かって鬱になるのってなんか解る」とポツリ。茨城の鬼怒川の氾濫で一生懸命に建てた家がダメになって心を病んだ僕の友人を思い出しての一言。 秋田市楢山から通う職員は家を建ててまだ3年。床上だと。聞いただけで絶句。 被害に遭われた方々に寄り添って痛めた心をフォローして素敵な仲間たちとずっと一緒に楽しい時間を共有したいものだ。