なあんにもせずにお正月の三が日が終わった。まぁ毎年のことだけどね~ 今年の箱根駅伝は駒澤大学の圧勝。OBに知り合いが多い中央大学に頑張って欲しかったが、1,2位とも無風状態で淡々としたレース展開。シード権を争う10、11位のデッドヒートすらなく…3位から7位辺りが順位争いをしてたのが印象に残るくらい。来年は100回記念大会。予選会は「東側」だけじゃなく全国の大学が対象のようだ。今からワクワク。
さて、昨年末のサキガケに「各界の8人が選ぶ今年の3冊」という特集があった。「今年の」と限定しているので当然、昨年の新刊書が対象だった。。。あ、そっかぁ。僕の「今年の3冊」ってなんだろ?が、時すでに遅し。僕に許されたコラムは年末1回しか残っていなかったので書けなかった。で、新しい年になったけど…去年と言ってもほんの少し前だし、と開き直って「3冊」(当然、「新刊」ではなく「読んだ」本です)を選ぶことにした。でも、「面白かったベスト3」にしちゃうと結局「日本の小説」だけを選んじゃいそうなので「ジャンル」を3つに分けて各1冊を、しかも「面白い」だけじゃなく「う~む」と考えさせられたものと限定した。「ジャンル」は①日本の小説類②外国の小説類③教育・教養・自己啓発類 とした。
総数は70冊弱。で、①の日本小説部門の1冊は「カエルの王国」。百田尚樹の寓話的な小説。今の日本の「平和ボケ」した危うさ、国際間での日本独特な「奥ゆかしさ」?を痛烈に評している。今まで読んだことのなかった類の内容でそこらのホラーより怖かった感さえある。続編の「カエルの楽園2020」は感染禍が題材だった。
②の外国部門の1冊は「白い犬とワルツを」。20年以上前に大ヒットした作品だ。その存在は知ってたが、どうしても僕には魅力を感じられないタイトルだったのでスルーしてたが、何故だったか忘れたけど読んだ。老い衰え、妻に先立たれた実直なその老人だけに見える白い犬。認知機能も衰えた彼がおんぼろトラックを駆り、同期会に向かうのだが道路を間違えるハラドキもある。(誰も見えない)犬と踊るシーンを見守る娘たち。切ないけど心が洗われる1冊。
③の自己啓発類の1冊は「超訳自省録」。マルクス・アウレリウス・アントニヌス著。と言っても「エッセンシャル版」。文庫本サイズの厚い本だけど、超読み易くてオススメ。社会人として、トシを重ねたオトナとして読んでソンはない。それに著者は「ローマ五賢帝」の5番目。ネルヴァ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アウレリウス・ピヌスと彼。高校時代の世界史の記憶も蘇って少しだけ若返った気分にもなれた。
で、今年の目標(本の部)。同世代の齋藤孝さん(どっかの教授)の本に「読むべき本」として①カラマーゾフの兄弟②山月記③太宰治の作品 とあった。カラマーゾフは長いし、ロシア文学だし、と勝手な理由をつけて逃げてたけど読むしかない。あ、ロシア文学がダメなんじゃなくプーチンがイヤなだけですが。
昨年末、みっつが約半年ぶりに裏庭に復帰してくれた。相変わらず軽妙で面白い。涙が出るほど嬉しかった。今年はみいつを含めみんなにいいことがありそうな気がしますぅ~