先日、配偶者が「お彼岸だね。ボタモチとおはぎっていう呼び名は春と秋だけど夏と冬にも別の呼び名があるんだよ。テレビでやってた。」と職場から帰った僕に言った。その日の朝、出勤途上のクルマのラジオから「東日本と西日本の桜餅の違い」を話していたのを思い出した。「僕もスイーツ情報を聞いたよ。」・・・これらに関しては以前この欄で話したことがある「事務局ミーティングの3分間スピーチ」で話したことのある話題。今回はこれについて少し。
まずは、ボタモチについて。有名な名称は[「ボタモチ」の他に「おはぎ」。漢字で表すと「牡丹餅」「御萩」。通説だと春彼岸の辺りは「牡丹」が咲くので「牡丹餅」、秋彼岸は萩の頃なので。。。と、聞いていたが今は何でもOKみたい。僕がよく行くスーパーではこの間「おはぎ」と表示して売ってた。(僕のホンネは名前なんかどっちでも美味しければいい、だ)で、配偶者が話題にした「夏」の呼び名は「夜船」。「冬」は「北窓」。春秋の植物名と違うのが意外だし、「由来」にピンとこない。で、解説。この「モチ」はご存知の通りお正月に食べるモチと違って米を「搗かない」。米粒が残っている「モチ」。それで「搗き」がない=「月」がない、との言葉遊びからだそう。「月のない夜は、いつ船が着いたのかわからない」から「夜船」(スゴい!「つき」「つく」を2つも使ってる)。「北側の窓からは月がみえない」から「北窓」。昔の人はシャレてたね。古典落語を聞いたような上手いオチ。
そして桜餅。秋田では以前は1種類しか見かけなかったけど今は2種類ある。東の「長命寺」と西の「道明寺」だ。秋田で超メジャーな「長命寺」はフツーに「たけや」(秋田市のパン製造の大企業)が「2個パック100円」のピンクの皮と白い皮の桜餅。「道明寺」は丸いまんじゅう型の「道明寺粉」のつぶつぶ食感が特徴の新参者。どっちも美味しいので好き。当然両方とも「桜の葉」を巻いている。ラジオで言ってたネタ。桜餅に使う葉っぱのシェア70%を占めるのが「伊豆の大島桜」の葉、だそう。そして、桜の葉を食べるべきか否か、は「どちらでもいい。塩漬けの桜の葉を巻くモチに香がついているのだから「葉」を取り除いて食べるのもある」と。因みに野菜好きな僕は桜の葉を取り除き楽しむ派、肉食系ねこ族の配偶者はそのまま一気にガブり派。「野菜嫌いを桜の葉でカバーしてんじゃね?」といつも突っ込んでいる。
今じゃボタモチも桜餅も季節に関係なく年中スーパーに並ぶ。「あんこ」が大好きな僕としては大歓迎。それより、「あじまん」(山形県の企業が10月~3月限定で販売する「今川焼」です。秋田では「大判焼き」とも言います)の販売店があまりに少なくなってこの冬はテンション⤵。もう3月も末。半年も「あじまん」が食べられないとは…よ~し、八郎潟の「畠栄」のモチを買いに行こう、っと。