看護部のHです。
人に物を伝える事って難しい。
自分では伝えたつもりでも、受け手側の受け取り方次第でこちらの意図と違って伝わってしまう。
何でもかんでも全部話すのも伝わらないし、言葉足らずでも伝わらない。
相手に伝えるには、情報を整理し、分かりやすい言葉で、相手の感情も読み取りながら伝える事が必要だ。
私達は日々生活をする中で、色々な事を人に伝えている。
看護師の申し送りもその一つ。
1時間近くもかけて申し送りをする部署もあれば、20~30分の所もある。
変更点だけ伝えてあとは自分で情報収集してっていうスタイルの所もある。
それぞれの病院や病棟でも違うだろうし、正解はどれかっていうのも人によって考え方は違う。
聞いている立場で言うと、正直1時間も話を聞いているのは辛い。
1時間話を聞いた後に、情報の取捨選択をしなければならない。その情報まとめたら10分で伝わる話じゃないの?と思う時もある。
しかしよくあるのが、何かミスがあった時に「そんな話は聞いていない。」とか「言った」「言ってない」論争。言わない方が悪い
んだ。だからそうならない為に知っている情報を盛り沢山並べて話してしまう。それが常態化して申し送りが長引いてしまう。
新人指導や後輩への指導の場面でも、先輩は一生懸命話して伝えようとしているが、「はい」「わかりました」の返事を受けて、
指導したから理解したはずだ、もう出来るはずだと思ってしまう。しかし、度々出来ていない、やっていない、わからなかったです。
の場面に遭遇する。それが何故か連続して起こり、先輩はイライラが募る。すると感情的になり、怒った口調で説明する。しかし
その方法では後輩にはどれ程伝わっているものなのか。
私生活の場面では、スポ少で子供達に話す機会があるが、少しでも話が長くなってしまうと砂いじりを始めたり、隣の子にちょっかい
を出したり、コソコソ話を始めたりと集中して聞いてもらえない事がある。大切な事だからしっかり聞いて次に活かしてもらいたいと
いう気持ちで話しているが、聞いている側の気持ちは千差万別で、「早く帰ってゲームしたいな」「今日帰ったら何して遊ぼっかな」
「腹減ったなあ。今日の晩御飯はなんだろな?」「今日のコーチ機嫌悪くね?」って思ってるだろうなって顔をしているのが何となく
わかる。自分も子供の頃そうだったから。もちろんきちんと聞いて吸収しようって子もいる。
そんな子供達に伝わるように話す為には、簡潔的でインパクトがある話し方や、質問形式でいつ自分に質問が来るんだ?とドキドキ感
を持たせる様な話し方をするのが効果的なのかなって思っている。
仕事の中、子育て、夫婦間など様々な指導や会話の中で、自分の伝えたい事を伝えていく為には相手が理解できる様に伝える事と、
相手に聞く姿勢を持って聞いてもらう事が大切なのかなと思います。言葉ったらずで話し下手な私にはそれが難しいんですけどね。
年齢や知識・経験を重ねると少しずつ伝え方も変わってくるかもしれませんが、今日よりも明日、少しでも伝え上手な大人になれる様、
成長していきたいものです。