工業高校出身でありながら医療の道を選んだきっかけは、介護施設でのボランティアやテレビドラマを通じて医療の魅力に触れ、患者さんへの思いやり
と寄り添いの姿勢に感銘を受けたからです。
私は、患者さんからの訴えを傾聴し、寄り添う看護師になりたいと思い、日々業務をしています。その中でも、私が大切にしている思いは、入院して
いる患者さんのほとんどが私たちの人生の先輩だということです。これまでの豊かな経験や、その人生の知恵に敬意を払い、患者さんの人間性と尊厳を
尊重し、個別のニーズや希望に耳を傾けることで、患者さんとの絆を深めることができるように努めています。そして、私たちの日々のケアがその方の
人生の一部へと繋がっていることを忘れずに毎日を積み重ねていきたいと思っています。
法人の理念である「幸せに生きることへのお手伝い」も私の行動の指針となっています。患者さんの幸せをサポートするために、私たち看護師は患者
さんとの関わりを通じて、喜びや希望を見つける手助けをする役割を果たしています。幸せに生きることは、病気や苦痛と向き合いながらも、人生の充
実と意義を見出すことだと思っています。私は患者さんがその喜びを感じ、人生を豊かに生きるための支えとなる看護師でありたいと考えています。
また、病棟目標でもあるエンドオブライフケアについても触れておきたいと思います。患者さんが最期の時を迎えるとき、私たち看護師は特に大きな
役割を果たします。患者さんとそのご家族に寄り添い、心の支えとなる存在として、穏やかで尊厳ある最期を過ごすことができるように継続した看護を
提供したいと思います。エンドオブライフケアでは、医療的なケアだけではなく、心のケアやご家族へのサポートも重要です。私は患者さんとご家族の
意思を尊重し、最期の時を安心して迎えられるような環境を整え、提供できるように努めていきたいと思います。
ここまで医療の道を選んだ理由や患者さんへの思い、そして法人の理念とエンドオブライフケアについて述べましたが、私はこれからも患者さんの
心と体を支える存在として、患者さんの幸せを追求するために努力し続けます。そして、幸せに生きることへのお手伝いをする看護師として、これから
もその責任を果たしていきたいと強く思っています。
新院長の所信表明にあったこの病院で最期を迎えた患者さんに対し、ご家族が、「幸せな人生だったな」と思ってもらえるようなサポートをする
ことが、これからの杉山病院にとって、とても大切なことだと思っています。そのために、常に患者さんの心に寄り添い、人間性と尊厳を大切にしなが
ら、これからも看護師としての使命を全うしていきたいと思います。
看護部 I