コラムを始めて一番多く取り上げてる話題が「コロナ」かもしれない。(内館牧子さんも多いけど)社会問題なんかに疎いし、世間が騒げば騒ぐほど少し退いた風を装ってしまう僕でも触れずにいられないほどの大問題、大きな禍だ。日本レベルじゃなく世界中が同時多発テロに遭ったみたい。自粛が必要でも生きていくための経済活動も必要だし、お金を払うお客さんも必要。いつまで続くかがわからないことが大きな不安。
1年で最も「いい」季節に「巣ごもり」を余儀なくされたわけで、その上プロ、アマを問わず殆どのスポーツイベントが中止になっている。(やっとプロ野球が明日開幕!)本気でスポーツに励んできた高校3年生は「インターハイ」「甲子園」などのビッグイベントが中止になって、目標を失いグラウンドで号泣するシーンがテレビニュースで映って、見ている側も涙。
「一番いい季節」は、桜の頃から新緑、そして深緑のへ、頃だと僕は感じる。秋田の魁新報は、言わずと知れた地元ナンバー1新聞。そのサキガケが最近地元に寄り添い素敵な企画をバンバン出してくれる。僕が「う~ん、やるじゃん」と感じたいくつかを挙げてみますね。
4月の終わりくらいの企画。数日間に渡って、秋田の桜の名所の「今年の桜」を特集。暖冬で開花の早かった桜。観桜会の自粛が叫ばれ、観られない県民に素敵な贈り物。2つ目は、「それでも花は咲いた」と題した5月の企画特集。県内の桜の写真と高校文化連盟に応募のあった高校生の短歌・俳句、4句13首を掲載。「アオハル」真っただ中の熱い想いが伝わってくる。3つ目。6月に入ってから数日かけての県内運動部所属の高校3年生の氏名、主将のコメントを掲載。聞くところによると、いくつかの高校の運動部が3年生のみを対象に「引退試合」としての対外試合を企画しているとか。スポーツに打ち込む一途さを思うととても切なくなる。
少し前までは、「つまんない。やっぱ全国紙じゃなきゃ」と思ってた。尊敬する上司に「地元紙に目を通せ」を言われサキガケを読むようになったんだけど、企画・編集に携わる方が僕より年下になったせいもあるのか、以前よりずっと「やるじゃん」が増えた。今後も地域に根差した企画を期待してます。