今シーズンは「ラニーニャ現象」のため「寒波が半端ない」(今年最初のオヤジギャグだ!)と言われてた。この2年、殆ど雪も積もることがなく「地球温暖化で昔のようなドカ雪はもうないね~」と高を括ってた。ま、今年はダイエットの足しに雪寄せするゼ、なんてったって、こちとら雪国の生まれよ。ヨンパチ豪雪(昭和48年の記録的豪雪。秋田市内でも2階の窓が外からの出入り口になるくらいの積雪があった。当時は公的な除雪システムが全く機能しておらず僕たち男子生徒は中学校にスコップを持参し授業そっちのけで除雪作業をした)経験者だ!なぞとイキがってはみたものの、ゼイ肉だらけのブヨッたカラダは積雪量についていけず…ママダンプ(雪国の必須アイテム、除雪用手押しダンプ)使用時に足を挫いた。右足を引きずりながら廊下を歩いてると若いコ達から「除雪で転んだんすか(笑)」「側溝にはまったんすか(笑)」の声が掛かりまくる有様。多くの名力士が膝や足首を負傷し自分の体重がアダとなって引退に追い込まれた、その無念さが良く理解できる。
と、相変わらずどうでもいい自虐的グチを言い出したら止まらないので話を変えます。1月9日に出会った神様みたいな人のこと。
年明け4日から年末年始ボケのままなんとか5日間お仕事をし「やったぁ。9日から3連休だぁ」といつもなら超ド級の解放感にウキウキ状態になるのだけど…週末から続く暴風雪のために秋田市土崎地区が大停電。8日遅くにやっと復旧(タテオカさん、タナカさんお疲れ様でした)テンションは⤵だった。でも、9日の土曜になるとやっぱりテンションがグ~ンとアップし外出することにした。(当然ウチの周辺の除雪は朝早くに終えた)秋田市茨島にあるペットショップに行きながらお昼を摂って、甘いモノ買って~。。。9時半に出発。国道の除雪も出来ていない状況。しかも滑る。なので殆どのクルマはノロノロ。それでも10時過ぎには山王。そこから全く動かない。山王の臨海交差点を過ぎて少し。大型トラックが立ち往生して運転手がクルマから出てる。ワオ!これじゃあ進まない。じゃあ、脇道に逸れてみよう。国道を少しだけバックして左に折れた。ん???またまた前方に雪に埋まったトラック!また脇道へ。。。で、やっとドン・キホーテに続く主幹道路に合流。少し進むと信号が赤に変わった。上り坂で止まるハメに。ヤバい。青に変わっても動かない。少し下がって昇ろうとしてもダメ。山が動いた。もとい。配偶者が降りた。「私押すよ」「1人じゃムリだよ」「でも、やってみる」。するとフロントガラス越しに小走りで近づく女性。手には白い布。何やら話しかけてくる。窓を開ける。「これ(白いシーツ?)敷きましょうか?」「あ、ありがとうございます。」「4駆?」「FRです」「わかりました」。。。巧く抜け出せた。停止できないので、坂の上までクルマを進めた。バックミラーに転びそうになりながら走ってくる配偶者。中に入り話し始める。「道路がアイスバーンだよ。助けてくれた人、滑って転んでた。お礼を言うと毎年昇れないクルマで渋滞するからこんな天気の日は待機してるんだって。ありがたいね。」 年の頃なら60代と思しき女性。クルマを停めてお礼も言えない状況の中、何の見返りも期待せず大寒波の外でのありがたい行為。「こんな神様みたいな人っているんだね。こんな聖人みたいな人に初めて会ったね」と二人で感じ入った。その後、僕らは予定を変更。茨島へ向かうのをやめ、近場のペットショップにだけ入り、戻った。それだけで5時間。でも素敵な人に出会えた感動が大渋滞のイライラを消してくれていた。