シンドーさんとは気が合うのか、お互いに単純化された思考回路だから考えることが似ているのかわかんないけど、今年初めてお会いしたらこんなことを言う。「実は私、習字をするんです。もう14年になります。正月だけ書くんですがね。自分の「今年の漢字」を書くんです。」「え?すげえカッケすね。超意外っす。そんな芸術的なことに縁遠いヒトだと思ってましたぁ~」(マジでこんなヒドいことを口走ってしまったさ) 「で、シンドーさんの今年の漢字はなあに?」「はい。あのぅ「こう」です。「考える」の「考」。」と、言いながらスマホで作品を見せてくれた。とても力強くて動きを感じる素敵な「考」だった。確かに巧い。「この躍動感とパワーのある字は芸術です。凄い!」。「70枚書いたんですよ、これ」と言いながら、今度は去年の作品を。「磨」。こちらはとても落ち着いた、気品漂う字体。ん~・・・崩し字体だけじゃなく王道の字体もイケるんか。こりゃ、かなわんわぁ。
書道じゃ手も足もでないことがわかったので、シンドーさんに僕の今年の漢字を披露した。っていうか、毎週月曜の朝に事務局ミーティングがあってそこで「3分間スピーチ」を順番で担当することは以前この欄で紹介してたけど、今週の担当は僕だった。で、今回は「僕の今年の漢字と目標」を話してたので、とても旬な話題だったんだ。
サイトー事務部長が「自分の今年の漢字は「変」だ」として、その理由を話してくれたのが3週間前。佐竹秋田県知事のそれは「躍動の「躍」」だ、とニュースで取り上げられてた。僕は「行動の「動」」にした。理由は、去年やり残したことをそのままにせず実行に移す、動きを止めずに、だ。ただ、スピーチでは「1字」でなく「こうどう」にしたいとお話した。「行く、の行動ではなく、考えて動く、「考動」にしたい」とお話した。で、嬉しいことにシンドーさんと同じ「考」が今年の漢字になった。会うといつも、あの店の日本酒がどうの、こっちの店のあの肴がこうの、と頭の中が基本、一緒系なんだな、と改めて思ったのでした。あ、だから今年は「考える」なんだな・・・