1月6日の文化欄。「新春を詠む」という新年企画。太字で大きく歌が…「若き日に見ざりしジャコビニ流星群 夢幻となりて眼交(まなかひ)に降る」 内藤明 とある。内藤さんは歌人、早大教授。1954年東京生まれ、だそう。 解説に高校3年生の1972年10月8日に東京の高尾山に登って「毎日のように「雨のように降るだろう」と報道されたジャコビニ流星群」を観ようとしたこと、科学者たちの予想が外れて全く観えなかった思い出、を書いていた。
職場の先輩のイシイさんが随分前に録音してくれたCDの中にユーミンの「ジャコビニ彗星の日」という曲があった(調べたら1979年発表の「悲しいほどお天気」に収録)。1972年のジャコビニ流星群が世界のどこからも観れなかった、という歌を思い出した。あ、内藤さんはユーミンと同世代なんだな、その日東京の高校生はみんな眠らずに空をずっと見てたんだ…ふと気になってスマホで1972年10月8日~9日の曜日を調べた。日曜、月曜。10日は体育の日でお休みかもしれないけど、9日の朝方に高尾山を下りて学校に間に合うのか、と気になった。そんなステキな行動を取れるヒトだから歌人になっちゃうんだねぇ。 観えなかった流星群か。それも一生の思い出なんだね。なんか、イイね。
そしてもう1つ面白い記事が。「秋田弁一語一会」。「うるがす」について。僕はこの言葉を方言と思っていなかった。「うるかす」は、漢字で「潤かす」、意味は「少し放っておくこと、棚上げしとく」(例:その件は機が熟すまで少しうるかしておこう、的な…)で、そこから「茶碗を水に漬けておくこと」になったものと勝手に思い込んでた。ところが、東北地方と新潟、栃木、熊本辺りで使われる方言だ、と書いてた。で、調べた。「北海道、東北(福島を除く)が80%以上の使用率」「新潟、山口が60%以上」「東京、千葉、埼玉、神奈川、岡山が40%以上」の分布だと・・・標準語だとばかり思っていたので目から鱗が「落ちる」というより、まだなんか腑に「落ちない」感じ。ん~・・・今回もまた、締めを巧く「落と」せなかったさ。。。