トシのせいかネがテキトーなのか、ホントに記憶が曖昧だ。例えば、このコラム。今までどんなことを書いてきたかあんまり覚えていない。その時思ったことをリリースしたくなるので書き溜めていたものを後回ししちゃう傾向にある。ん?あのこと書いたっけ?が頭の中を行き交う。仕方なく読み返してみることもあるが…自分が書いたものは面白くないので基本的には振り返らないことにしている。。。以前は内館牧子さんがサキガケに連載しているエッセーを取り上げることが多かった気がする。月2のそれをまとめた文庫「心に情 唇に鬼」が昨年の9月にリリースされた(「続」も同日に発行)のですぐに購入して読んでいた。
その中に「秋田県の人口減」を話題したエッセイがあった。2015年5月付のものでその年の4月24日のサキガケの記事について書いていた。「県人口が103万人割れという衝撃的見出しだった」と。「1999年から全国人口減No1だ」と。あと3年足らずで100万人を割り込むし、2040年には70万人になっちゃう」と。若者が秋田から離れるのは「コンビニやカラオケ」が少ないから、とする高校生と「独自の文化がある秋田」を大切にしようとする写真家の考えを載せ、京都に学び、魅力ある文化を前面に出して「転入者」を増やそう、と言っていた。
一方、この7月27日付サキガケの1面「時評」に佐々木毅さん(元東大学長・ウチの理事長の高校の同期生です)が「将来推計人口の警告」というタイトルでコラムを載せている。こちらは県、というより日本全体の人口減をテーマにしている。人口減とその影響、どうしていくべきかを本気でイメージしなければならない、と警鐘を鳴らす。国立社会保障・人口問題研究所が推計したところによると「2070年には65歳以上が全体の38%を超える、10%以上が外国人になる」と。そして生産年齢人口が3千万人も減るので社会保障制度に大きな影響を及ぼすことになる、と。だから「我々だけは何とかなる」というレトリック(この場合は、実質が伴わない言葉、という意味で使用)をやめて真剣に対応を講じなくちゃ、という内容。
人口問題研究所の推定値では2045年に秋田県人口は60万人になっちゃうと言っていたけど、それが40年ころになる、との説さえある。世界一人口減が進む秋田。地理的に四方が海に囲まれて独自の文化を守ってこれた日本が外国人と混ざってしまう…国粋主義者でもなんでもないけど大いに戸惑ってしまう将来像。もうすぐ社会保障制度の最たる「年金」をいただける年齢になる僕。現役世代の「年金制度」はどう考えていくのか。深ぁくいろんなことが頭を巡る。