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  1. 2023/05/18スタッフコラム

    〇まPの裏庭  中野、といえばサンプラザじゃなく

    沼袋。。。西武新宿線、高田馬場駅から4つ目。学生時代4畳半一間、共同台所、共同トイレお風呂は銭湯。駅から徒歩3分程度で家賃17千円。もう40年以上前僕が4年間住んでたアパートは中野区にあった。高田馬場駅まで8分、地下鉄東西線に乗り替えて大学のある飯田橋駅まで、これも8分。ホントにいい所だった。。。じゃなく、中野、といえば今や、信子。そう脳科学者の中野信子さん。結構な頻度でメディアに露出してるのでマジメなジャンルに疎い僕でさえ名前と顔が一致する。中野さんの書籍を何冊か読んだ。最近読んだのが「脳の闇」。これに面白い記述があったので少しご紹介したい。

    その前に、少し。「ギフテッド」という言葉を知ってる?僕はほんの1年位前に知った。何故こんなに「頭がいいんだ?」と感じていた人からの告白で。自分は「ギフテッド」だと。ついこの間もNHKで「ギフテッド」の方々の「生きづらさ」と「その才能を育成して未来の世界に役立てようとするインフィニティという孫正義さんの財団」を取り上げた番組をたまたま観た。IQが130以上の人。つまり、天才。生まれた時から頭がいいので、周りに大きな違和感を持ちながら生きていく。同世代の会話や授業がつまらなすぎて疎外感を覚える。中野さんもそんな感じがあったことを告白している。「ギフテッドだ」とは明記してはいないのだが。

    では、「脳の闇」。中野さんは言う。「子供の頃はいちごが苦手だった」と。理由は2つ。いちごは今と違って昔は「すっぱいフルーツ」だったこと。そして「赤くて可愛いフォルム」が女の子らしいイメージの王道だったこと。自分のセルフイメージとかけ離れていたからだ、と。そして、幼少期から「誰もが望みそうな王道」に大きな抵抗感があった、と。その偏屈さに家族、特に母親が戸惑っていたと告白。フツーな僕は「みんなと同じ」を好んだ。ほんの少しの期間、思春期だけは少しだけ「斜に」構えてた記憶はあるが、家人が困るようなことはなかった(と思っている)。

    もうひとつ。全く違う観点からのお話。「待つ」という行為を「能動的に考えて行う」ということを書いている。 「見通しの良いガラガラ状態の道路で信号待ちをしている人がいた。一体なぜ?時間に追われて焦っている人、せっかちな人は信号を無視して渡るだろう。もしかしたら、暇を持て余している?見えない場所でもルールを守ることを自分に課している人?・・・そこで、尋ねた。その人が言う。「自分はズレを楽しむために赤信号に従っているのだ。待っている少しの時間の間に起こるかもしれない運命のイタズラを。能動的に待つことを選択しているのだから、信号無視を見ても腹が立たない。自分で選んだのだから」と言われた」 と。その感覚は僕にもある。僕は「その時の気分」で時間のズレを味わおうとする時がある。「待つ」も「信号無視で渡る」も同じ「能動」だと意識している。ギャンブルと一緒だ。「時間を操作することは不可能」なことはわかっているが、少しだけ「ズレを導いて」操作している気分になれるのだ。。。表現がヘタクソなんで「なに言ってるかわかんねぇ」かもしれないケド。

    そんなわけで、中野信子さんの「脳の闇」は面白く読めた。以前読んだ「正義中毒」を書いた本も読み返してみよっかな。