秋田東中学校出身の僕。その2年か3年の時の秋田高校の文化祭に驚いた記憶がある。「東中」は、「秋高」から直線距離で1kmあるかなしか位の近さ。秋高の近くには通称「水道山」と呼ばれる小高い山がある。秋田市水道局が管理する施設があるから「水道山」と呼ばれていた、と記憶している。秋田市市街地に向いたその山腹に大きく白く「水」の文字がその山のシンボル。。。秋高の文化祭の会場となった教室の一角に段ボールで作った覗き穴。そこに「水道山の水が凍った!」の貼り紙。覗くと、白い石灰で「水」の文字に点を加えて「氷」。高校生のお兄ちゃん達の発想に唸った。う~ん、流石「秋高」、アタマいいねぇ。面白い。秋高OBで4歳上のミツユキさんにこのことを話したことがあった。ちゃんと覚えてた。嬉しかった。でも市役所の許可取ってたのかな。このアイデアに感動したのか他の展示物や模擬店の記憶は一切ない。ただ当時社会問題だった「暴走族」を文化祭テーマにもじって「我ら遁走族」。これも流石やなぁ~、で今も忘れられない。。。
僕は高校の修学旅行に行かなかった。直前に風邪をひいてしまって。(積み立てた旅費が返され、不憫に感じたのか親はその全額を僕にくれた)それ以降も旅行などすることもなかったので外国どころか日本の観光地も殆どどこも訪れたことがない。やっぱり京都、奈良くらいは行ってみたい。秋田県民の多くは修学旅行などでそれらの観光地に行ってるだろうしね。あ、「水」について、だった。話を「水」に。奈良県のお話。
秋田医報の8月号に面白いお話があった。にかほ市の金病院の副院長先生が書かれていたこと。「猿沢池」。奈良市奈良公園興福寺近くにある池、だそうです。「手を打てば 鳥は飛び立つ 鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」。読んだらすぐ僕にさえわかる意味。池の近くのお店(飲食を伴う。あ、なんかコロナ禍の今っぽい表現になっちゃった)の辺りで手をたたくと、近くにいた鳥は驚いて飛び立つ。池の鯉はエサをもらえると思って近づいてくる。お店の人はお茶を持ってやってくる、という歌。面白い。同じ出来事でもそれを受け取る側の立場によって、その出来事に対する解釈が異なる、と言ってる。金先生は「一水四見」という熟語も紹介している。おんなじ意味の熟語だそうです。「人には水」「魚には住処」「天人には透き通った宝石」「餓鬼には燃え盛る膿血」に見えるという例え、だそうです。深いですね。
関西への修学旅行もしていない僕。「奈良公園」も知らず「猿沢池」なんか初耳で。配偶者に「修学旅行で京都は行っただろうけど、奈良は?鹿にセンベイとかあげたりした?」「う~ん。覚えちゃない。てっか、興味なかったから。若い時京都、奈良行ったってしょうがないよ、興味なきゃ。」全く仰る通りだと思う。「猿沢池」をネットで調べたら七不思議、なんかも載ってた。トシ取った今だから、京都・奈良は意味ある場所になりそう。コロナが収まったら是非行ってみたくなった。