むかしむかし 高度経済成長期のころの とある小学校のお話。
担任の先生は、理科の先生で冬でも裸足でいることが有名でした。
その先生のクラスは、学年の中でもすごく元気な子供たちが集まっていて騒がしいクラスでした。
担任の先生の授業では、決まった時間になるとなんかみんながソワソワしだします。そしてその時間が来ると…
悪だくみの中心いるいたずらっ子が「はっ! クジ(9時)」、「あっ! ヒル」と叫ぶのでした。
日に2回も。
それこそ学校中に聞こえる大声で。
先生は、苦笑いしながら「こら!」と一言いうだけで授業はそのまま進みました。
晴れて気持ちの良い季節、道徳の時間には「先生!キノコ採りに行こう」と誰かが言うと
その時間はキノコ採りとなり裏山の松林にみんなで取りに行きました。
そうそう キノコ採りは他のクラスでも行っていたのでこのクラスだけ特別というわけではありません。
国語を受け持ってくれていた先生には、「外で授業受けたい」とお願いして裏山にみんなで自分の椅子と
教科書をもって松林の木陰で授業を受けたりもしました。
ある日 担任の先生の家に遊びに行くことになりました。希望者十数人が参加することにしました。
各々汽車に乗って先生の家に行きました。近くに海水浴場もあるので海水浴もしました。みんなへとへとになるまで遊びました。
卒業式の日 黒板いっぱいに先生の感謝の気持ちをみんなで書きました。先生は照れながら不機嫌そうにでもうれしそうでした。
とっぴんぱらりのぷう。
診療技術部 M