人生は本当に、体験してみないと分からないことばかりですね。
子育てという大仕事を通して、日々予測不能な出来事と喜び、そして責任を痛感してきました。そして今、私は
介護という新たなフェーズに直面しています。身体的な介護ではないものの、月に一度の通院に付き添ったり、
本人が難しく感じるようになったことを手伝ったり。
日々の中で感じるのは、親の変化です。本人は自分の記憶力の低下や、以前できたことができなくなったという
自覚が薄いようです。つじつまの合わない話が増えたり、先日も気温が30度を超える予報の日にエアコンをつけて
出かけたのに、帰宅すると消されていたのには驚きました。理由を尋ねても、「風がどうこう…」と要領を得ない返答。
こうした一つひとつの出来事に、向き合うことの難しさを感じます。どれだけ本で知識を得たり、病院で関わりを
もったりしても、実際に自身が困ったことに直面、体験してみないと分からないものがありますね。頭では理解して
いるつもりでも、体験してみると全く違う。これは子育ての時もそうでしたが、介護もまた同じだと痛感しています。
この経験は、きっと今後の仕事にも活かせるはずだと信じる一方で、正直なところ「これからもっと大変になるの
では」という不安も拭えません。しかし、もしこの経験をしていなかったら、ここまで相手に寄り添うことはできな
かっただろうとも感じています。だからこそ、これからも逃げずに、この経験を前向きに捉えていきたいと思っています。
そんな中で、最近はキャッシュレス生活やポイ活に励んでいます。これまであまり積極的ではなかったことですが、
いざ始めてみるとこれがなかなか楽しい。新しいことを学び、実践することで、日々の生活にちょっとした刺激と
発見が生まれています。
子育て、介護、そして新しい生活様式への挑戦。これらはすべて、私にとってかけがえのない「体験」です。
そして、これらの体験こそが、私たちを成長させ、より豊かな人生へと導いてくれるのだと、今強く感じています。
このコラムが、日々の生活の中で新たな挑戦をされている方や、様々な「体験」に直面している方にとって、
少しでも共感やヒントになれば幸いです。
看護部 S