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  1. 2024/03/14スタッフコラム

    人格を磨く、徳を積む

     とある人に、「人格を磨かなければならない」、「徳を積む必要がある」という説法をいただいた。

    説法といっても、その人はお寺などの住職などではなく薄毛に効くという知り合いの話を聞いてリアップを購入するような方なのである。

     

     さて、それまで人格や精神論的といったものは、ふとしたときに考えることはあっても、深く意識したことは無かった。業務的なスキルと

    アイデア、コミュニケーション能力があれば社会を渡っていけると思っていたが、その人の話によるとどうやらそう甘い世界ではなく、

    組織人として人を取りまとめる人間になるには、人格や徳といった性質は磨かなければならないようである。

     

     そのとある人が尊敬する人物に、稲盛 和夫さんという京セラ、KDDIを創業し、経営破綻したJALを再建まで導いた経営の神様と呼ばれている

    人物がいる。そのとある人から、人格を磨く、徳を持つことについて、稲盛 和夫さんの「生き方」という本を渡され、読んでみなさいと言われた。

    その本には、「よく生きる」ために、「よく働くこと」、「愚直に、地道に働き自分を磨く」こと。「人格 = 性格 + 哲学 」であり、

    「性格」は先天的な性質で、そこに人生を歩む過程で身に着けるどう生きるかという「哲学」という筋が無いと人格はまっすぐ育たないと

    書かれていた。

     

     なるほど、「哲学」という一本筋を持たないから自分はひねくれているのか。と、思った。

     

     さらに、この本を読んだ時期に別の研修に出る機会があった。

    アサヒスーパードライのシェアが猛威を振るっていた時代に、キリンビール高知支店で高知首位を奪還し、その後、四国や東海地域のシェアも

    反転させ、副社長まで上り詰めるという偉業を成し遂げた田村 潤さんという方の講演であった。この講演を聞いて衝撃が走った、それは

    稲盛 和夫さんの本に書かれていたことと同じようなことを話していたからだ。田村 潤さんも「愚直に地道に営業活動する」、「なんのために

    働くのか」、「自分の会社の存在意義は何なのか」を考え抜き、田村 潤さんにとっての「理念(愛されてきたキリンビールを高知県民に

    飲んで喜んで欲しい。)」にたどり着き、この理念を実現するために、自分がすべき行動、ビジョンを考え、愚直に働き、偉業をなし得たのであった。

     

     ほんとうに衝撃だった。

    田村 潤さんの考え方は、稲盛 和夫さんの本に書かれていることと同じであった。

    田村 潤さんの「理念」とは、稲盛 和夫さんの「哲学」と同じ考えであると思った。

     

     なるほど、偉業を成し得る人や成功する人は、同様に「理念」や「哲学」といった筋を持っているし、同じ考え方をしているのだと。

    また、田村 潤さん、稲盛 和夫さんのような偉業をなし得る背景には、その「理念」や「哲学」に裏打ちされた、その人の「人格」、

    ひいてはその人の「徳」といった魅力にひかれて追従した部下もいたのだろう。

     

     成功する人は、崇高な「哲学」や「理念」を持っており、「人格」や「徳」を持っているからこそ喜んで集ってくる人間がいて、その集団は

    偉業や成功を手にする。自分はというと、自身の待遇や自身のことばかり気にしており、崇高な「人格」や「徳」とは、甚だ程遠いところ

    にいると思った。

     

     うちの理事長も、仁政会を約50年近く引っ張ってきている。この話を聞いた後に考えたが、これも理事長の「人格」、「徳」と、

    それに引き寄せられた職員たちが成し得たのだろうかと考えた。確かに、上に立つ人について行こうと思う「人格」、「徳」

    あるからこそ、色々なものが引き寄せられ定着し組織は大きくなってきたのだろうと思う。

     

     さて、自分も年齢的に中堅(中年?)と呼ばれる時期に差し掛かってきました。

    とある人に言われたとおり、「人格」や「徳」を得るための磨きをしていかなければなぁ、と思ったお話でした。

     

                                                      事務部 事務局T