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スタッフコラムStaff Column

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  1. 2022/09/15スタッフコラム

    私の趣味

     私の趣味は、4年ほど前から妻と一緒に始めた魚釣り。特に好きな釣りは、船で青物(鰤や鰆)や真鯛などの大物を、

    ジグという鉄の塊のようなルアーで狙う『オフショアジギング』という釣りだ。私は去年までオフショアジキングで

    青物を釣ることに命をかけてきたと言っても過言ではなかった。重いロッド(竿)とリールで、一日中重いジグを

    しゃくり、魚を誘い、寄せる。青物のひったくるようなアタリに豪快に合わせ、回遊魚の強烈な引きを自身の体力や

    技術でねじ伏せ、制することに悦びを感じていた。

     

     しかし、今年は青物が少ないと地元漁師からの情報があった。青物を釣るのが好きな私にとってはバットニュースだ。

    だが、出船しなければ釣れる可能性は0%、出船しても釣れる可能性はかなり低い。釣れないのもつまらないので、

    釣れやすい釣法を選択していたが、「釣れる釣りに逃げている」と自分の釣りのアイデンティティを疑うことも多かった。

     

     そんな不本意な釣りの中、船長が連れて行ってくれたポイントは水深60m~70mの泥場。船長に「甘鯛が釣れるよ」

    と言われ、釣り糸を垂らす。聞き馴染みのない魚だが、甘鯛は身質が柔らかく真鯛よりも味が良い高級魚。泥場に生息する

    縄張り意識の強い魚である。ジグで底の泥を叩いて砂煙をあげ、魚の注意を引いて、魚を怒らせて釣る。アタらなければ

    ジグを巻き上げ、また底まで落とし砂煙を上げる。何度か繰り返すうちに待望のヒット!鯛特有の竿先を叩くような引きで、

    あがってきたのは、なんと50cm弱の良型の甘鯛だった。釣れた魚は青物ではなかったが、「いる魚」を狙い撃てた

    喜びから、手や足が震えた。青物を釣る以外の釣りに初めて魅力を感じた瞬間であった。

     

     釣りには「いない魚」を追うロマンもあれば「いる魚」を狙い撃つ楽しみもある。間もなく釣り歴は5年になるが、

    またひとつ釣りの魅力に気づくことができた。これから季節は秋になり、ハイシーズンとなる。日中・夜間と、海を

    ひた走る日々が続くが、安全に十分注意して釣行を楽しみたい。

     

    看護部S