全日本病院協会のニュースに、「厳しい社会情勢を生き抜く法人経営」と題して日本航空株式会社(JAL)の鳥取三津子
代表取締役社長と全日病広報委員長らの新春対談が掲載されています。医療も航空も人手不足に苦しむ部分は共通しており、
その一因が‘憧れ`の低下だということなども語られています。「お父さんのような警察官になりたい!」「叔母さんのような
看護婦さんになりたい!」昔はそんな夢を抱く未来の大人がいたように記憶していますが、まずは選ばれるために職員が
働きやすい職場を作ることができたらと思います(働きやすい=甘いという認識では困りますが・・・)。生産性の向上で
DXが人手不足解消に役立つのはいうまでもありません。一方で「マニュアル化できない‘おもてなし‘の心をどう次世代に
引き継いでいくのか」といった共通の問題には、「会社のポリシーに沿っていくもの、その会社らしさを出していくもの」
というような内容が語られておりました。
当法人に照らしてみると、理念である「幸せに生きることへのお手伝い」のために①私は常に親切をもって人に接します
②私は誠実な人になるよう努めます③私は秩序ある行動をとります④私はいつも協和に心がけます、という4つの行動指針
があり、毎朝唱和しております。初代院長の杉山正雄先生が永遠の願いとしていた「皆のしあわせ」を、杉山和理事長も
また、体現してくれています。
昭和61年に刊行された「翠香」にはこう記されています。
~日々業務の中で一人一人がこの言葉の意味を胸に、より良い医療と地域社会への貢献をめざして努力を重ねていきたい。
さらに、患者さん達とそれを見守る周囲の人々、またここで働く人々の真の幸せと健康を片時も忘れず生きていくことが
亡き父への最大の贈り物であり、皆様への御恩返しである~と。
来年、杉山病院は50周年を迎えます。どんな続きが描かれるのか楽しみです。
追伸:長文におつきあいくださった皆様ありがとうございます。そしてこの「翠香」を見つけ出してくれた職員に
ありがとうございます。
事務部 M