安倍超長期政権を支えた官房長官が総理大臣になった。所謂「無派閥」「2世じゃない」の総理は戦後初?ってことで、支持率も凄くイイみたい。「秋田県出身」を強くアピール材料とし、高卒後に一旦就職してからの大学進学など「苦労人」のイメージが今の日本人に受けるとは少し意外な印象。
先日、医局最年長の浅利先生とトイレで一緒になった。隣同士で用を足しながら「菅さん、凄いね」の会話。そこで先生が教えてくれた話が面白かった。(2人ともトシヨリでおしっこ少しづつしか出ないんで長~い話も大丈夫さ)
「僕は受験科目を「世界史」にしてたから」というのがいつもの「逃げ口上」なんで、今回も使わせてもらう。日本史の時間はほぼ寝てたのか、或いは選択制で選ばなかったのか全く授業を受けた記憶がない。あ、話を戻します。「石橋湛山」っていうカッコいい名前知ってる?「タンザン」と読みます。先生はいきなり「あの石田博英が石橋湛山を総理大臣にして官房長官になって、湛山政権が長くなかったのが博英の運のなさだった」そして「岸信介を破った総裁選と池田(勇人)と佐藤(栄作)の総裁選は面白かった。田中角栄の手腕も凄かったんだ」続けて「その時に「ニッカ」「サントリー」「オールドパー」という言葉が流行ったんだ。選挙でカネが飛び交ったんだよ」と早口で仰った。(先生の名誉のために言うけど、この会話中オシッコしてたわけじゃない。ちゃんと手を洗って、廊下で話してた。)
僕はすぐにメモった。面白そうだったから。「石田博英」は秋田県の衆議院議員だったのは知ってた。大舘市に「石田ローズガーデン」があって私邸を開放してた。一度行ったことがある。あと「岸信介」は安倍前首相のおじいさん。佐藤栄作も田中角栄も総理大臣だったことは知ってる。でも、それ以外はほぼ知らない。。。で、調べた。石橋湛山と石田博英の関係。総裁選のこと。そして池田、佐藤、田中の「実弾(現金)戦」のこと。面白い、では片づけられない怖さがあった。こいつら全員前世は戦国武将だったんじゃね?と思わせる駆け引き。。。興味ある方は調べてみては如何でしょうか。言葉の遊びが好きなのでひとつだけ書いちゃいます。浅利先生が仰ったのは「生一本」「ニッカ」「サントリー」「オールドパー」のようです。総裁選の票が派閥と関係なく飛び交った隠語、だそうです。全てお酒に例えており「生一本」は「所属する派閥の意向に従うこと」だそうです。灘の生一本とか聞きますものね。で、「ニッカ」「サントリー」はそれぞれ「二派閥から金を受け取ること」「三派閥から受け取ること」。そして「オールドパー」は(確か超高級洋酒で田中角栄の愛飲酒で有名になったはず)「あちこちの派閥から受け取り誰に投票したのか不明なこと」だそうです。大人の世界ってイヤですね~
石橋内閣は湛山が就任直後に脳梗塞になり65日で総辞職。もしも(歴史には「もしも」はない、というけど)フツーに全うしてたら石田博英の首相もあったのかもね~ あ、石田ローズガーデンって今もあるのかな。20年近く前に訪れてたけどどうなってるんだろね。何はともあれ、菅さんは秋田を前面に出したんだからちゃんと秋田のために頑張って下さいね~