先々週末のサキガケの「土曜文化」欄の題名に惹かれた。表題のとおり、「詳しくはHPで・・・」。潟上市出身の小玉節郎さんというフリーライターがこんな内容を書いている。「企業広告は、キャッチコピーやアイディアで見る人を惹きつけて興味を持たせ、購買意欲につなげてきた。が、最近はそんな努力もせず、お決まりの文句「詳しくはホームページで」の言葉で済ませている。自治体も同じ事をやりだした。地域の避難場所さえも市の広報に「ホームページで確認できます」と。PCやスマホで検索できる高齢者はどれくらいいるか。公的機関の無責任さは増すばかりである」と。
ご承知のとおりウチの法人の理念は「幸せに生きることへのお手伝い」です。(知らなかった、っていう人は、詳しくはホームページで・・・うん、我ながら巧いっ)理事長の杉山先生は言います。「法人に関わる全ての人が幸せになること」が目標だと。これは、「自治体」や「公的機関」が掲げるべき高邁な理念だと思います。理事長は以前、社会的弱者と言われる方々を少しでも楽にしたい、という仁政会開設時の理事長とお父さん(初代院長)の想いを、そして開設までのご苦労されたことと併せてそう語ってくれたことがありました。
超高齢化時代に突入した日本。トシを取ると多くのハンディが生まれます。新しいことを覚えられなくなります。新しいシステムなんか最初から興味の外です(決して批判しているわけじゃありません。僕の祖母も両親もそうだったのだから。そしてまさに僕さえも・・・)今の70代以上で、PCを操作していろんなことを検索できる方はどれくらいいるでしょう。検索しなければ命に関わる情報を得ることができないとしたら・・・考えるだけでゾッとします。思うように体も利かなくなり、行動が緩慢になるのに情報が入らない・・・高齢者はまさに「社会的弱者」です。自治体が今のままの市民サービスを続けるのなら、今後ますます高齢者は生きづらくなります。超高齢化社会が目の前にあるんだから、なんとかしなきゃ、ね。