私は、この6月で還暦を迎え定年となります。このタイミングでのコラム掲載の順番。何を書こうか…と考えているうちに、ふと昔のことを思い出しました。
30代で杉山病院へ入職するまでは、介護とは無縁の仕事、生活を送っていました。介護イコール汚い・臭いという先入観から、私は絶対無理!!と思って
いたのですが、何を思ったのか気付けば介護の仕事をして27年。長いようであっという間、早かったな~と言うのが今の気持ちです。
私は、翠香苑での採用だったので、杉山病院での勤務期間は短かったのですが、右も左も分からない本当の初心者の私に丁寧に指導してくれました。
「まま、食べれているが?」
「ハイ、何とか」
「せば大丈夫!!やっていける!!」
働き出して3日目の昼休憩での指導してくれた方との会話、このやり取りを今でも鮮明に覚えています。この日から変な自信が付き今日に至っています(笑)。
私もいつか、そんな優しく元気の出る言葉を掛けられるような人になりたい。心にゆとりをもったケアをしていきたいと目標になりました。
翠香苑へは開設前からの勤務となり、毎日がバタバタ、全てが手探り状態でした。職員も専門学校からの新卒、私のような中途採用、病院からの異動と様々……。
通所リハビリの開設も経験し、悔しかった事、情けない思い、嬉しかった事などなど、たくさんの思いが交差しています。思えば太くて濃い27年でもありました。
正月に私の定年を知って、遠方に嫁いだ元後輩から年賀状代わりに長い長い手紙をもらいました。長く勤めていると、こんな良い事もあるんだな~と今だ
感激に浸っています。(うれし涙)
体力自慢だった私も、日々体力の衰えを感じるようになり、不安な気持ちも芽生えてきました。無事6月を迎えたら、ここで1度リセット!!
さあ、これからどうする?! もう無理????? イヤ!! まだまだ出来る?!
自問自答しなから1日1日過ごしています(笑)。
最後になりましたが、今まで私に関わってくださった皆様、本当にありがとうございました。感謝、感謝です。
翠香苑 K・H