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スタッフコラムStaff Column

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  1. 2023/12/07スタッフコラム

    〇まPの裏庭  不思議なことってある。  

    めっきり寒くなった。氷を入れて飲む角ハイボールより温かくしたお酒が美味しい季節だ。先日、夕食で上燗(45℃の燗酒は「熱燗」ではなく、「ぬる燗」でもなくその中間を「上燗」と呼ぶらしい)を楽しんでいたら、配偶者が「面白い番組を録画しといたから観ない?」。その日のニュースは特段代り映えのないものだったので「うん。観たい」。。。で、「魅せたいとこをちゃんとセットしといた。とても不思議な話だよ。感動して涙が出たよ~」。なんじゃ、もう先に観てたんかい…

    映し出されたのが、とても可愛いねこ。「小六(ころく)」という名前。下半身が動かず、両手(僕らは前足のことを「手」と呼ぶ)を巧く使って移動する。仕事帰りのご主人が路上で蹲るねこを見つけて連れて帰り、病院で手術を施して一命をとりとめたのが「小六」。オムツをあて、夜中も3時間ごとに交代で腹部をさすって排尿を促す夫婦。飼い主さんの鑑だ。両手を強く動かしハイスピードで動き回る元気な動画も紹介されたが、重い病に罹って亡くなる。。。その時、飼い主さんが「またねこに生まれてここに来てね。でも、私はトロいからあなただと気づかないかもしれない。だから絶対に「小六」だとわかる目印をつけて来てね。」と言う。

    その後、知人から「虐待に遭っているねこ」を引き取らないか、という情報を得て1匹のねこを飼うことにした。最初は怯えていた「こねこ」が次第に慣れ、部屋の隅から現れた。で、背中に誰が見ても読み取れる「六」の字が…というホントのお話だった。確かに黒々と大きな六、の字があった。

    僕はスピリチュアルな事象はあまり信じない。が、これは信じられる。深い絆を感じるから。。。実は、1度だけ僕にも経験があるのだ。もう20年以上前のこと。とても可愛がっていたねこが亡くなって間もなく。義姉さんとその3人の子供たちがウチに来て、亡くなったコのことを話題にしんみりとしていた。すると…リ~ン。とても澄んだ綺麗な鈴(りん、と読んでください)のような音がした。結構大きな、静かだが確かな音色。それが居間の誰もいない辺りから聞こえた。ん???その場にいた6人のうち4人が聞いた。2人は「何?なんにも聞こえなかったよ」。テレビも他のオーディオ類もつけていなかった。そのコを可愛がっていた者だけが聞こえた音だった。「私はここにいるよ」。僕らは涙した。。。

    11月19日付のサキガケ、「内館牧子の明日も花まるっ!」に「アゲハ蝶、来てくれた」のコラム。「亡くなったら蝶になって会いに来るよ」という約束を残して逝った弟を謳った「揚羽蝶になると約束亡弟(おとうと)と」の投句を混ぜながら、不思議な体験を書く。人や愛玩動物の「強い想い・絆」は科学では証明できない現象を起こせるものですよね。

    今、夏目漱石の「文鳥・夢十夜」(新潮文庫)を読み返している。例によって「齋藤孝」さんのお薦め。これも所謂「奇譚」の部類。若い頃より心に迫る感じ。面白いので読んでみては如何?