僕には3つ上の姉がいる。(以前も書いたがとてもオトコらしい。いつも姉弟が逆だったら、と周囲から言われていた…)その姉は性格的に前向き。多くのことに臆さない。
むか~し、彼女が高校生だった頃、吉田拓郎が秋田の県民会館(或いは産業会館。僕は当事者じゃないので会場について明確な記憶がない)にやってきた。クラスメイトの子と2人で追っかけっぽいことをした。コンサート終了後、拓郎がキャッスルホテルの車屋に入るまでついて行ったそうだ。そしてその日共演だった「猫」(「雪」というヒット曲があるグループです)のメンバーと拓郎のサイン色紙を貰って帰ってきたことがあった。それに味を占めたのか、その後もタウン誌の企画に協力?して秋田出身の「友川かずき」の「協働社ビル田中屋」というライブハウスのコンサートの前に単独インタビューをしたり、と超内気な僕には到底マネできないアクティブさで動き回っていた。(僕もオコボレを頂戴して友川かずきさんとお話できたが)年代的に「それって誰???」という方もいるだろうが、同世代から上の方々は殆ど知っているハズ。で、今回お話したいのは、彼女が高校時代にドはまりしていた「吉田拓郎」の詩。「イメージの詩」・・・
姉が持ってたLPレコードのタイトルは「元気です」しか記憶にないが、何故か今「イメージの詩」の詩が頭に蘇る。 ~~古い船には新しい水夫が乗り込んでいくだろう。古い船を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう。~古い水夫は知っているのさ、新しい海の怖さを~~
ミツユキさんと2人、黄昏ながら話した。「僕たちもトシを取ったね。若い世代の考えと違うことが増えてきた。杉の会(職員の親睦団体です。ミツユキさんは歴代会長の最長記録保持者。因みに僕は2~3回副会長をした程度です。)のあり方も再考する時期になってきたね~。みんなで一緒に飲んで騒いで海に入って、なんていうのはもう流行らないんだね~。でも若いバリバリの世代がいろんなことを考えて、提案したことを阻みたくないよね。老害にはなりたくないよね~・・・で、2人、「古い船を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう」と呟いた。
ミツユキさんはPSW。あ、今はMHSWって言うんだった。精神保健福祉士だ。もう40年以上医療相談室を中心に働く。全県レベルを超え東北地区でも有名な方だ。先月の日精協の会誌は精神保健福祉士特集だったので医局に渡す前に少し開いてみた。そしたら見慣れた名前が…なんと全国誌に秋田緑ヶ丘病院のタナカさんだ!MHSWの資格を持つミドリガオカのエースの1人。小論文のような形の記事は「精神保健福祉士の多様性」。病院の歴史から現在、MHSWがケースと呼ばれていた時代から今の役割を真面目に、でも面白くまとめていた。で、最後にこんな文章で締めていた。「~~懐かしい当時の思い出に浸りながら、自分がそれなりの年齢になったことを自覚する。精神保健福祉士の国家資格化に関わった方々に感謝し、これからの世代にバトンを渡したい。」 なんて素敵な潔い文章だろう。僕よりず~っと年下なのに…吉田拓郎のイメージの詩が頭の中で鳴る。