秋田県潟上市昭和大久保字北野出戸道脇41 018-877-6141

お問い合わせ

採用情報

スタッフコラムStaff Column

スタッフコラム

  1. 2023/09/06スタッフコラム

    〇まPの裏庭  必死になった経験・・・ない

    8月13日付サキガケ新聞の「きょうの言葉」コーナーが目に留まった。獣医学博士の田島木綿子さんの「必死になるのはみっともないことなんかじゃ全然ない」だ。

    ドキリ、とした。胸に手を当てた。ん?必死になったこと?ある?いや、ない⤵ 時代によって「カッコいい」の形は異なる。が、僕がいた時代のオトコの世界では、懸命に汗しながら「事」を成すことは「暑苦しい」の部類だった気がする。「涼しげな顔でスマートに」が良かった。自身、「カッコいい」とは縁遠いところにいるのだが「裡なる自分」は「ガッつくな」と叫ぶ。例えば「欲しくて仕方がない」もの。「人気で品薄!あと残り少し!欲しい方は急いで!」には一切反応しない。そこに走り寄る自分の姿を上方から俯瞰する自分がいて「チッ!カッコわるっ」と舌打ちしそうだから。

    例によって話がズレた。本題に戻そう。。。冒頭の田島先生は動物の世界にも「異性の好み」の流行があるという。世間一般が知っているオスの孔雀の羽はメスの気を引くためのもの。しかし、メスの好みの流行が「鳴き声」に変わったこともある、という。そして、オスはしっかりとその流行に乗るのだという。田島先生は「それが生きることだから」という。確かにそうだ。自然にある生物は生き残って種を保つのに「必死」だ。理性的な生活をするようになった人間は本能や欲望をむき出しにすることを恥ずかしく思うようになったのだ。そう、カッコつけ。生きるのに真剣さが足りないのだ。

    超好天、記録的な暑さが続くお盆の13日、突然配偶者が言った。「こまち球場に行こう!ファームの楽天VS日ハムを観よう!」合点だい、と僕。で、試合開始2時間前に球場へ・・・暑い。熱中症で倒れるんじゃね?の中、吉田輝星が登板。球場は割れんばかりの拍手。。。日ハムのエースナンバーが投じる1球毎に大歓声。5年前の夏の甲子園を彷彿させる伸びのあるストレート。確かに球場にいる秋田の野球ファンはあの夏の輝星とダブらせてゲームを観ていたはずだ。このまま肩が壊れてもこのチームで勝ちたい、という必死さに日本中が心を打たれた。。。必死さはカッコいい。1回をゼロで抑えた輝星から必死さを感じた。マウンドを降りる彼に大歓声。帽子を取ってそれに応える18番は必ずや近いうちにチームのエースとして活躍するだろう。秋田県人のため。(あ、スワローズのイシカワさんの200勝も心から待ち望んでいるハズだよね、秋田は)

    ダメだった時の自分への言い訳のため必死にならない僕。カッコわるっ。でも、もう生きるスタイルは変わりようもないかぁ。