今の若い世代は、その作家名は元より、代表作の作品名すら知らない方が多いと思う。深沢七郎という作家の「楢山節考」という名作がある。学生時代に出会い、超お気に入りになってしまい、卒論のテーマにしていた。所謂「姥捨て伝説」を基にした作品で僕が知る限り2度映画化された(名優緒形拳主演の作品は観た)。僕は昔話や逸話などの類のお話を以前から好んで読んでいた。日本モノに限らず「グリム」なんかの童話も好きだ。。。で、昨年本屋さんで「日本の風習」について書かれた文庫を見つけ読んでたら、「アッ!昔から日本人って言葉を大切にしてたんだ。笑点の大喜利に出したら絶対ウケる。大向うが唸るゼ!」と思った「言葉遊び」があったので2つだけご紹介。
日本の伝統的な行事の由来を解説しているのだが、1つ目はお正月の「獅子舞」。僕はホンモノを見た記憶がない。テレビで見ると「頭に嚙みついてもらう」と縁起がイイらしい。そのココロは…「かみつく」→「神憑く」だから。2つ目。「節分」には「豆まき」がつきもの。豆まきに使用する豆は炒ったものを使うのがホントらしい。何故、豆を炒るのか…豆を炒る→「魔の目」を「射る」で「魔目を射る」だそう。う~ん、両方ともシャレてる。オヤジのレベルにきてる。。。
オヤジのシャレと言えば、そう、サラリーマン川柳。1月末に発表された入選作品で気に入った作品を4つご紹介します。この時期、やっぱり「コロナ」ネタが主流。 ①巣ごもりで MからLに 服反応 (僕の場合は筋肉が減った。にも拘わらず体重は変わらない。つまりは脂太り~) ②コロナ禍で V字回復 肝機能 (コロナ以前は月2くらい外で飲みまくってたけどウチでは殆ど飲まなかった。今はほぼ毎日。健康診断が心配⤵ ③お肌より 副反応で 若さ自慢 (オトコには無関係だけどオンナはありそうですね~) ④Zoom飲み 呼ばれないまま ブーム去り (Zoomでの飲み会?1人居酒屋よりつまんなそう、と思うのはトシのせい?)
別に探したわけでもないけど、この間、本屋さんで「楢山節考」の文庫本をみつけた。表紙のデザイン?も当時と変わっていないので少し嬉しい驚き。今年の読書目標を「世界の名作を読もう」だったけど、翻訳モノはやっぱり読みづらい。久しぶりに「フカサワワールド」を読み返してみようかと思った。