この3年間、コロナ禍により大変な思いをした人はたくさんいたと思う。
病にかかって、大変苦しい思いをされた当事者の方。濃厚接触者となってしまい、周囲から差別を受け、精神的に追い詰められてしまった方。
マスク必須の学校生活のなか、修学旅行の予定を変えられてしまったりと、行事をまともに遂行できなかった学生さんたち。職場でクラスターが
起きたり、県外へ行ってはいけないという規制がしかれたりと、何かと制限、我慢の抑圧的な雰囲気のなかで過ごしてきた社会人のみなさん。
また、ご家族と会うことがなかなか叶わなかった方々。
私は、病院で検査を担当してきて1000人を超える人数の検体採取や検査や試薬材料の調達などに、通常業務にプラスのかたちで携わった。
吹雪の中、約束の時間に外で待っていても対象者が来なかったこともあった。(泣)
特に試薬は全国的に品薄状態になり、入荷の目途が立たず、自転車操業のような状況だったという時期もあった。
そんななかでも、必要なキットや試薬が全くないという状態をうまく回避できたのは、近隣の〇〇〇〇〇病院さんの在庫をお借りしたり、
お返ししたり、という持ちつ持たれつの機転ある対応をしてくださった他院の検査担当の方、卸問屋さんたちの厚意のおかげでした。
様々な方に助けられ、とても感謝している。
それぞれの人が、いろいろな出来事に苦しんだり、不本意なこともあったと思うが、季節は五月晴れのとてもいい季節になった。
これからの秋田は、若葉がきれいで、とても過ごしやすい。ぜひ、趣味を謳歌したいと思う。秋田は、自然がすごく近いことがとても素晴らしい。
それに、食べ物もとても美味しい。
親しい友人や家族や大切な人と、たくさん楽しい時間を共有することを、意識的にまた増やしていきたい。
そして、そういった時間を過ごすことによって、傷ついたり、疲れてしまった体や心をひとりでも多くの方が、少しずつでも、
回復できるようにと願っている。
笑顔には、そういったパワーがあると感じている。
振り返った時に、あれもして、これもして、と楽しい気持ちで指折り数えることができるくらい、また活動的に暮らしていたいと思う。
最後に、いつも支えてくれる温かで大切な周りの人たちに対して、感謝の気持ちを忘れずに日々、過ごしていたいと思う。
杉山病院 診療技術部I